5月日記

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● 5月はまさに花の季節です。連休明けには長野県・
  戸隠に野鳥と花を追いかけに行く予定です。
    【右の花はテッセンです。】
   テッセン(鉄線)はクレマチスの一種だそうで、種類も
   多いのですね。
   なんとも、爽やかな花で、結構、長い間咲いています。
  日記は本の写真の後です。

●写真の本は今春、上梓したものです。会社を退職後、最初の単行本です。本屋で立ち読みして感想を聞かし
  てください。

 【出版社のHPも覗いてみてください。】
 http://www.shuppanbunka.com/

             
               

               

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              日記2006531日(水)晴れ

             
今月最後の日記です。

 5月26日(金):人権センターのパソコン教室は講師の都合で休講。ニコンからフィールドスコープ
     の修理が出来たと電話が入る。梅田のサービスセンターに出かける。ついでに接写リンク
     について聞いてみると、銀板レンズもリンクもデジカメにセットできると教えてもらった。
     確かに、Mセットでやると、できる。
     キャノンの梅田サービスセンターにも立ち寄った。プリンターの附属ソフトは、最新機能を
     をダウンロードすれば、写真をかなり自由に作成できることを教えてもらった。これも
     いたって簡単にできた。

 5月27日(土):自動車のドアーが開けっ放しになっていたため、バッテリーが上がって、動か
     なくなった。JAFに依頼。バッテリーが寿命だと、交換をすすめた。バッテリーと
     いえば、PCの増設ドライブの線がはずれていたため、こちらもバッテリーが上がった
     のか、バッテリーランプが点滅、一向に修まらない。「恐らく、劣化して回復できなく
     なっているのではないか」と、電気店のPC担当者に言われた。
     PCも自動車バッテリーがダメになると、機能不全に陥る。

 5月28日(日):かねてから行きたいと思っていた奈良県の今井町に出かけた。織田信長に降伏後、
     南大和最大の商業都市として発展、白壁の建物群が見れる。まず、「今井まちづくりセン
     ター」で説明を聞くと、良く分かる。地元の人たちの努力でよく保存されているが、若者
     が少なく全体に活気がないのが気になった。食事処、喫茶店も少なく、保存で精一杯とい
     う感じ。これからは町の活性化に寄与するプランに補助金を当てて、元気で集客力をつけ
     ないと、衰退の心配がある。



【喫茶店です。なかなかいいですよ】


 5月29日(月)ニコンサービスセンターでイメージセンサー(ローパスフィルター)清掃講習会を受
     ける。デジカメは銀板カメラと違って、埃がつきやすいため、清掃技術をマスターしなけ
     ればならない。受講定員10名のところ6名、大半がシニア60歳以上。無料の講習会だが、
     クリーニングキット(8,190円)の販売も兼ねる。シルボン紙と、薬局で無水エタノール
     のみ購入。


 5月30日(火)名古屋へ行く。格付企業インタビュー、旧友と再会、夜にはW病院院長とパンフ
     作成で会う。

 5月31日(水)PCがトラブル。3年あまり経つので寿命かもしれない。久しぶりに生駒山ろくを散策。





           ●   日記2006526日(金)晴れ

   5月22日(月):雑誌の原稿執筆、TVタックルを観る

   5月23日(火):サイエンスクラブの会員の集いに参加。講師は京都大学大学院工学研究科のC   harles Scawthoron教授で、「日本におけるリスクとその管理」と題して話され   た。内容は地震の予知と対策であった。それによると、南海地震2058年、東南海地震2056   年、東海地震2032年ということでした。

            :夕方、古巣の産業人クラブの総会に顔を出した。社長をはじめ、大阪の幹部   と久しぶりに会った。また、会員である中小企業の経営者とも懇談できた。景気は本当にいいよう   でした。


   5月24日(水):車で1時間かかる歯医者へ行く。転居前にかかっていた歯医者がいいので、
   どうしても、変えられない。地元の歯医者を見つけるのが大変です。当分は、無理をしてでも
   足を運ぶことになります。
   帰途、キタムラカメラでD70のシャッタースピードが30以下で固定して動かせなくなった
   ので、見てもらった。すぐに直してくれた。D200の18〜200mmレンズの入荷は、2,
   3ヶ月先だということでした。


   5月25日(木)原稿執筆






           ●   日記2006522日(月)晴れ

           人間ドック
           人権文化センターのパソコン講座
           山菜のおみやげ
           写楽


       
       【庭に咲いたシャクナゲ】

  5月18日(木):高野山に行った。福祉施設の取材。平日の12時前でもケーブルは20~30人
           の人が乗っていた。外国人もちらほら見かけました。
  
  5月19日(金):人間ドックに入った。朝の8時15分〜午後3時。6人のシニア。
           昨年はバリューム撮影で胃の精密検査を言われ、胃カメラ撮影したので、
           今年ははじめからカメラにした。70歳の人が「バリュームが胃にこびり
           ついて切開手術しました」と話されていました。胃カメラにして良かった
           と思いました。検査の結果は糖が若干、高くお酒を控え運動をするように
           という助言ですみました。
           
           夕方7時〜9時までパソコン講座を受講。これは市の広報誌でA人権文化
           センターが募集していたパソコン講座。受講できる通知を受けましたが、
           毎週金曜日の夕方2時間、計10回もあるので「欠席することもあります
           が・・・」と連絡しました。「どうしても欠席の場合は、連絡ください」
           ということで、とにかく参加を決めました。

           会場に行って聞きますと、入門3人、初級6人に対して100数十人の応
           募があったそうで、6人は大変、ラッキーな人たちということを知りまし
           た。
           人権文化センターがなぜ、パソコン?と思うが、センターの説明によりま
           すと「ふれあい事業の一環で、以前はワープロ、最近はパソコンにしまし
           た。公募は全く公平に行いましたので、残念ですが地元の方がゼロでした
           」ということでした。講師は若い男性と女性の二人が6人を指導するとい
           う贅沢な講座です。初級の受講者は皆さん家にパソコンは持っているが、
           ほとんど使っていない人たちばかりでした。6人の内訳は30〜50歳代
          (推定)の女性と私より年上と思われる男性です。

           このメンバーでは私が一番、パソコンを使っているようで先日のセミナー
           とは違って、気分的には楽です。時々、知らないことが学べ、役立つと思
           っています。次回はカレンダーづくりです。


  5月20日(土):久しぶりの晴れ。この3日間は独身。相方は友人の飛騨にある別荘に出か
           けた。おみみやげはヒメタケ、タラノメ、コシアブラ、ワラビ、コゴミな
           ど山菜であった。別荘は白川村に近い、荘川の上流で東海の軽井沢と呼ん
           でいるそうです。また、いつもの生活が始まる。庭のシャクヤクがいっせ
           いに開花。

     
【別荘の前の林道】            【近くに白川村があります】         





【近くの山で採ったヒメタケ】


  5月21日(日):午後から市の美術館で「写楽、歌麿、北斎、広重の謎」のテーマで国際浮
           世絵学会常任理事中右瑛氏の講演を聞きました。昨年、高野山大学夏季講
           座に参加した折に、「我が祖、写楽」という本を書かれた安藤育子さんに
           お会いして、「ついに高野山で写楽を見つけました。私の実家の祖先でし
           た」というお話をお聞きして興味をもっていたからです。






            ●   
日記2006518日(木)雨

                パソコン体験講座、青いバラを求めて
  
                 【庭に咲いたバラです】        

 ああ、しんど!
 先日の土曜日、戸隠から帰った翌日、Webデザインと、スタイルシートの体験講座を受講しました。朝の10時から夕方5時までです。大半が20〜30歳代の女性でした。
 おじんは私ひとりぐらいで、不安を覚えました。

 午前の部はスタイルシートで、要するにHPを作成する時に、文書とデザインのシートを分けておくことが、これからの流れで便利だということです。その体験をさせてくれました。こちらの方は、講師も年配で何とかついていけました。
 講義後に、「HPビルダーで制作していますと、スタイルシートを使ってまでしなくとも、お話の内容のことはやれますが・・・?」と、質問しました。これに対して「そうです。数枚シートをリンクされている場合、一挙に更新できるなど、便利だということです」という答えでした。

 やはり、こうしたことを本格的にやろうという人は、ビジネスをやっているか、会社でそうした部署にいて、勉強をしておきたい人たちのようです。私のように気まぐれに日記を書いている人間には、これを使いこなすまで勉強する能力も気力もないことが分かりました。

 パソコンは若者のものか!
 午後はデザインの体験です。Dreamweaver,Fireworks,Flashの各ソフトの体験講座です。講師も若く、「パソコンの文字も明朝より、ロゴ字がいいです。明朝を使う人は年寄りに多いです。新聞は明朝ですから、そうなっているのです」と言う。「なにをい言うか。明朝は長い歴史の中で、一番読みやすいとされていますが、いまの若者は違うのです」と、胸のうちに収めました。この一言で、この講師が嫌になりました。

 一見、話がうまいように思いましたが、内容がないようだけに難しく、隣の若い女性が見かねて操作を教えてくれました。最後のFlashソフトは完全にお手上げになりました。

 今回、講座を受けてみて、自分のマスターすべきことはなにかということが、おぼろげながら分かったような気がします 人権文化センター主催の初級パソコン講座計10回のセミナーにも参加通知(無料だから激戦?)がきました。また、6月には写真加工の講座、そのほか検索エンジンでHPを上位に上げる手法も受けることにしております。とにかく、ここまで我流でやっておりますので、パソコン用語、基本の操作がまだまだ分かっておりません。たえず、習っていますと、少しずつ新しい技術が身についていくように思います。

 年寄りのよろず相談所がほしい
  ついに、家のパソコンでメール送受信が不能になりました。プロバイダーに助けを求めましたら、ルーターの調子が悪いのと違いますか?といことで、すべてのPC関係のコンセントを20分以上経ってから再起動してくださいと。この教えにしたがってやりますと、うまくいきました。

 次に二台のパソコンのうち、もう一台の方がプリンターへの対応が鈍いので、Canonサポートセンターに電話ををしました。もう一度、CDソフトをインストールしてみてくださいと教えてくれました。これはダメで、パソコンのピクチャーに取り込んだ映像(約2000枚)を再度、必要なものをメモリーに置き換えてやるとうまくいきました。
 
 とにかく、プリンターとパソコンのメーカーが違っていますと、それぞれ相手の機器のことではないかと、責任を押し付け合ウことが多いですね。どうしても受け持っている機器以外にはほとんど応えられないのです。マニュアル型教育しか受けていないのです。企業はたえず、CS(顧客満足)を口にしますが、経営者はもっと顧客の立場を理解すべきです。
 実際、年寄りがパソコンで困るのは、機能不全に陥ったときです。こういう時の相談窓口があればいいですね。

 ニコンサービスセンター
 戸隠でこわしたフィールドスコープをニコンのサービスセンターに持って行きました。一度、東京に送って、見積もりをとってくれます。このような時、いつも地方の不利を感じます。もっと田舎の人は、相談に行くことすら、大変でしょうが・・・。(後日、電話があり、3万5千円かかるということでした)

 PC通販の効用
 パソコンをしていて、メールは便利ですが、通販も役に立っています。私は無農薬のかんきつ類を扱う「無茶々園」(愛媛県)と「おかげ横丁」(伊勢の赤福が経営)、飛騨のカレー缶詰の3つを定期的に利用していますが、大変、役立っています。年をとってくると、買い物も面倒になり、やがて歩けない状態になることを考えますと、ほしいものが手に入らない心配がありおます。いまからこうした購入先を増やして、すべてパソコンで買うことを考えておきますと、便利だろうと思っています。

 青いバラはあったか?
 先日、花博のあった鶴見緑地で「ばらフェスタ大阪」が開かれ、青いバラを見たさに出かけました。3日間の開催で、最終日が日曜、午前の雨が上がり、午後から晴れたこともあって、大勢の人が来ていました。

 午後3時30分に、1時間かけて駐車場に車を入れ、チケット購入に10分、入場に約30分かかりました。鶴見緑地には時々、出かけますが、これほどの来場者は花博以来です。みんな「青いばら」を求めてやってきています。

 これはサントリーが13年の歳月をかけて実現した画期的なバラです。私の拙著に『アートテクノーサントリーの技道』(1991年発行、パソコンのオークションで売っています)があります。当時はペチュニアの話題を取り上げました。サントリーはフラワービジネスの大手でもあります。同社は醸造技術に最先端の遺伝子工学を融合させてオリジナルな花づくりを目指しています。それにしても青いバラに13年の歳月をかけられる同社のすごさが垣間見れます。普通の企業ではまず、認めてもらえないでしょう。


            
      【会場のパネルに貼られたバラ、これが実物に近い色です】  【モニターTVの青いバラ】
 

 アートテクノ
 同社のビール部門は万年赤字状態ですが、辛抱強くがんばっています。目先の利益を追いかける企業ではないのです。ところで、青いバラは一度、会場を出た別の建物でガラスの箱に収まったものが、部屋の隅に置いてありました。多くの人が取り囲んでいますが、青いバラ1鉢?(花瓶かも)ありませんから順番良く動いて、すぐに立ち去って行きます。こころにくいほどのうまい演出です。

 「これ、青と違う。紫や」
 写真撮影が禁止されていますので、部屋を出たところのパネルの写真を写したものしかお見せできません。多くの人は、青は青空の色、ブルーだと想像して来ているため、青みがかった紫のバラに納得できないのだと思います。

 バラの世界では今の時点、青といえば、この色だということです。それほど青のバラは難しいのだと思います。バラ同士を比較して、どうかという判断が必要です。そうは言っても、一般にはブルーをイメージするでしょうね。恐らく、同社の研究陣はこれからも限りなくブルーに近い青いバラを求めて研究を続けるものと思います。

 まさにこれも文字通りアートテクノです。アートとテクノロジーの融合です。私はこの書名をつけた時、いい書名を思いついたと、ひとり喜んだのですが、今回青いバラを見て、まさにそれを確信しました。(終わり)






   日記2006514

      長野・戸隠への旅

                   2006510日〜12

          

  
         【戸隠連峰、右の雪をかぶった山が高妻山です】

10日午前9時発、長野行しなの5号に乗車。2号車指定席はほぼ満席でした。天気予報は大阪も長野
も雨でしたが、朝の
9時現在は、曇りでした。ただ、大変、蒸し暑く車内でも汗ばむほどでした。列
車は正午、長野駅に到着。その後、天候はなんとか持ちました。夕方近く、少しぱらついた程度で、6時以降本降りになりました。

 駅前から1233分の戸隠行路線バスに乗る。平日のため登山スタイルは私らのほかに、1組という
寂しさであった。その
1組も宿泊は長野市内で、終点の戸隠キャンプ場から古池まで散策すると話し
ていました。そのあたりは野鳥が多いということです。今回で
4度目だということでした。

 熊の出現

 「熊は出ませんか?」

 「鈴を持っていたら、大丈夫でしょう」

 その方が運転手にたずねていました。われわれは鈴を持っていないので、心配になったが、どう
しようもありません。とにかく、熊を見たら驚かないで、相手にこちらの存在を知らせると熊は逃
げて行くそうです。子連れの場合は、決して小熊に近づかないことです。近くの親熊が襲ってきま
す。

 これまで熊に襲われたのは地元の人が多く、山菜採りで奥深く分け入り、出会いがしらに襲われ
るケースが多いようです。熊も驚いて襲うという。ホテルの主人も熊を見たことがあるそうです。
野生のツキノワグマは痩せていて、ヤギのようだったと話していました。

    
           【戸隠の周辺は白樺、唐松などの森です】

 蕎麦(そば)

 バスで約1時間、中社宮(ちゅうしゃみや)前のバス亭に着いた。信州はそば処である。中社宮バス亭そばの「うずら家」が良いと教えてもらったが、この日は定休日(水曜日)で、近くの「戸隠そば苑」に入った。ざるそばを食べたが、こしがあって美味しかった。

 戸隠一帯でそばの実を栽培している。だから昔から蕎麦屋が多いのです。

   
  【うずら家の店先、営業は午前10時30分からです】

 宿泊したホテルの女将さんは「つゆ、そばの打ち方、切り方によって好みが違うでしょうね」と話してくれました。戸隠はそばが採れる(米作には不向きだそうだ)ので、昔からそば処として有名だそうです。蕎麦が主食であった。

 老舗の蕎麦屋としては中社宮前の「極意」、「岩戸屋」があります。

 ここ中社宮へ戸隠高原ホテルからバンで迎えに来てくれました。車で5分のところです。連休期間の戸隠は大変な人出で賑わったそうですが、この日は閑散としていました。

    
          【戸隠高原ホテル】

 ホテルといってもスキー客向きのロッジのようなホテルで、家族経営です。21年間、やっているそうです。戸隠スキー場の脇に建っているので、スキー客にはそのままホテルのレストラン出入口からゲレンデに出られて便利です。

ミズバショウ

    
        【白樺荘の庭に群生する咲くミズバショウ】           【トガシクショウマ】

 一日目は荷物を置くと休む暇なくホテルを2時30分に出て、ミズバショウが群生しているところに歩いて撮影に出かけました。そこは白樺荘の私有地で宿泊客以外は入場料500円取られますが、すばらしいところです。ミズバショウが沼に群生、その背後には残雪の戸隠連峰が横たわり、すばらしい光景を楽しませてくれました。またザゼンソウやカタクリも顔をのぞかせていました。ここのご主人が幻の花、トガシクショウマを鉢植えして、玄関先に置いています。



             
                【ザゼンソウ(左)とカタクリ】

戸隠山(標高1、904m)は黒い岩がむき出しのノコギリ状の稜線が特色です。なかでも高妻山(標高2,353m)はひときわ美しい姿で連峰の後ろに坐っています。登山愛好家の間で人気がある山です。戸隠連峰の右(北)端の山が黒姫山(2,053m)です。連峰の左端の奥には白馬岳、鹿島槍ヶ岳など雪をかぶった北アルプスが見えます。今冬は大雪だったので、この時期でも残雪があるということでした。花の開花も例年より遅れているようです。戸隠はミズバショウとカタクリが有名だそうです。ホテルの看板にもこの二つの花が描かれています。隣接の鬼無里もミズバショウの里で、戸隠より一足先に咲いたようです。

     
          【戸隠から見た北アルプス】

 ホテルの客は2組だけ。夕食は山菜なども使った料理で、満足できる内容でした。雨は明日の午前中まで降り続き、翌朝6時の時点で小雨でした。

 戸隠森林植物公園

 二日目、雨がほとんど上がった8時30分、ホテルを出発しました。

 ホテルから戸隠連峰に向かって、ジャリ道を20分ほど下ると、左折する案内板のところに出ます。そのまま左道を直ぐ行きますと、中社に出ますが、200mほど入った所の右手に女人結界の碑(巨岩に刻まれてある)のあたりがカタクリの群生地です。今年は大雪で開花が遅れていました。ところどころで咲いていましたが、一斉に咲くとすばらしいということでした。

 先ほどの左折した場所に戻り、さらに東に下りますと、県道(バス路線)に出ます。そこから戸隠キャンプ場まで約40分歩きました。バスの終点です。

      
          【残雪で開花が例年に比べ遅い】

 そこの公衆トイレに入りますと、ヤマガラが迷い込んだのか、出迎えてくれました。ドアーを開けておいてしばらくあとで、覗いたら、飛び去っていました。そのトイレの並びの山小屋風の喫茶室に入り、コーヒーを飲みました。自家焙煎が売り物で、その焙煎度に応じて4種類のコーヒーを提供しています。隣室をギャラリーにして地元の写真家の作品を展示していました。そこへその写真家が立ち寄って、作品について説明してくれました。花と野鳥を何年も追いかけているということで、雛から巣立った鷲が飛び立つ瞬間などすばらしいシャッターチャンスの作品がありました。

 

喫茶店の店主も話好きで、いろいろ教えてくれました。

 戸隠は村(最近、長野市と合併)で約5、000人の人が生活しているので、いわゆる観光地ではないということです。しかも国立公園1,2種指定地域で、自由に開発ができない上に、建物等の規制も厳しいと言う。ゆくゆくは自家用車の乗り入れ禁止も検討されている。上高地と違って、そこには生活の場があるということです。住民の多くは、長野市内に勤めに出るか、あとは農業(そば栽培)、蕎麦屋、旅館などの自営業だという。だからあまり開発されず、俗化されていないので、かえってそれがすばらしいです。

 神社は奥社、中社、宝光社の3神社が有名で全国から訪れます。冬はスキー客で賑わう。店主はいつまでも話をしたい風でしたが、これからの予定を考えて辞しました。

  戸隠キャンプ場から奥社まで森の中を通っていける、ささやきの小径が続いています。残雪でぬかるんでいましたが、白樺の林、右手に戸隠連峰を見ながら進みます。あちこちの小川や沼にミズバショウが咲き誇っていました。戸隠はまさにミズバショウの群生地です。

それぞれが写真になるほど、この地にぴったりの花です。リュウキンカ(この花は茎が直立し黄金色の花が咲くことから、立金花=リュウキンカと呼ばれ、キンポウゲ科の多年草)の小さな黄色の花とコントラストもよく、充分、満喫できます。約2km,1時間で奥社の入り口に着きます。この近くの食堂で山菜の天ぷらそばを昼食に食べました。そばはいまいちでしたが、天ぷらはおいしかった。途中で三脚につけたランドスコープが沼にダイビングして泥まみれになったことが悔やまれます。

 いよいよ今回の目的の森林公園を巡りをしました。奥社と公園入り口はひっついています。ここにはミズバショウの群生しているところがあるのですが、雪のため開花が遅れているようで、いまひとつ迫力がありませんでした。それでも公園を進んで行きますと、小川や沼には結構、咲いていました。そしてみどり池のところの風景は、クライマックス的で圧巻でした。

     
        【白樺荘のミズバショウは開花が早い】

 森林植物公園を後に、中社へと県道を歩いて午後4時ごろホテルに戻りました。今日は昨日と違ってシニア女性(佐渡から戸隠へバスで移動してきたトレッキングの方々、約15名)の団体のほか、個人客も数組いました。トレッキングの女性は、愛媛・松山の方たちで、山の愛好家グループがスポーツ店の募集で佐渡島縦断をして、帰途の途中で戸隠に寄ったということです。佐渡は今、カタクリとキクザキイチゲが競演しており、ジュウタンを敷き詰めたようだったと教えてくれました。来年の連休明けは佐渡に行こうと思った。

   
        【3日目の朝、ホテルの窓から見た戸隠連峰】

   

 三日目の朝、ホテルから見る戸隠連峰、北アルプスは朝日を浴びて、美しい姿をみせていました。

 今回、雨もすっかり上がり、早春の戸隠は満足のいく旅でした。ミズバショウの写真をご覧ください。




          
             【森林植物公園、みどり池で】


         



 

           
             【同上、ミズバショウ】



           

【メモ】

戸隠森植物公園への旅(2006年5月10日(水)〜11日(木))

宿泊:戸隠高原ホテル(TEL:026−254−2525)

新大阪―名古屋―長野

戸隠高原フリーきっぷが便利です。(観光施設・そば店などに割引があります)

長野から川中島バス23,24 越水コース(長野―飯網高原―戸隠中社―キャンプ場)

12:30−13:32

13:30−14:32

●戸隠高原の西側に屏風の様に岸壁がそそり立っています。鏡池の池水に写る姿はまさに神秘。古くから修験道の山として崇められてきたのもうなずけます。登山は初心者にはあまりおすすめできません。スキーゲレンデ側から登る飯綱山がおすすめです。戸隠登山ガイド組合 Tel 026-254-2888

    野鳥の楽園
年間100種類以上もの野鳥が観察され、日本の三大野鳥の生息地と言われています。特に、早春はバードウオッチングには最適の季節です。

     山野草の宝庫
4月下旬から5月初旬にかけてコブシや水芭蕉の白い花が咲き始めると森は一斉に生気をとりもどします。木々の芽吹きとともに草花の競演がはじまり、鮮やかな紅葉の季節でフィナーレを迎えます。

     戸隠高原のミズバショウは、例年4月の上旬から咲き始め、510日頃から群生の見頃になります。
 群生を見るには森植物園内の木道沿いが一番のおすすめです。戸隠神社、奥社入口から散策道が整備されています。木道を一周(400m)すればいくつもの群生を見ることができます。その他にもこの時期カタクリ、リュウキンカ等の花も見ることができます。

 神代の時代(ITのHPより引用)

  神代の昔、世の中を明るく照らす天照大神が弟神のご乱暴に怒り、天の岩戸に籠ってしまわれ、世の中は真っ暗になり、乱れてしまいました。
 困った神々が集まり、歌や踊りの宴会を開きました。
 その騒ぎを不思議に思い、天照が少し戸を開けた時、すかさず天手力雄命が岩戸を投げ隠し、岩戸ははるか信濃の戸隠の地に落ち、以来、世の中が明るくなったといわれます。

 
 九頭竜乾権の里 

 昔、戸隠の開山者といわれる学門行者が、山でお経を読んでいると、九頭竜が現れ、行者に「わしは悪いことをしたので、龍にされたが、ありがたいお経で成仏できそうだ。お山の守護神になることを約束します。」といって、石窟に身を隠しました。
 行者はその石窟を岩戸で封じ隠したと伝えられています。
 この神話や伝承ゆえ、戸隠山は霊山と崇められ、全国有数の山岳修験道場の時代を経て、山麓に神話や伝承の神々を祭る祈りの文化が根付きました。
 戸隠はこの伝承を背景に、自然の移ろいに、歴史と風土を育んできたのです。

 紅葉の山里
 
能の「紅葉狩」で知られる伝説の鬼女・紅葉は、戸隠の柵の地、荒倉山の岩屋に住んだと伝えられます。
 都を追われた美貌の姫が、ついには追っ手に打ち倒される哀しい物語。
 時の権力者の寵愛を一時はほしいままにしながら、都から遠く離れた戸隠で鬼になり果てた紅葉の無念をそっと封印するように、戸隠の自然が包み込み、今なお戸隠びとは紅葉を敬愛しています。
 村内には紅葉ゆかりの社寺や史跡が点在しています.


 詩人・津村信夫、謳い綴った

 室生犀星に師事し、詩誌「四季」に参加した叙情詩人・津村信夫(1909〜1944)は、詩作のために訪れた戸隠を生涯愛し、戸隠での自然や人との出会いを数々の詩や散文に謳い綴りました。

 詩人は魅せられていました。
 素朴な山里に息づいている、太古の神話や平安の姫の哀話の気配に。
 鮮やかにめぐりくる四季に。
 そして日々うつろいゆく自然の中で、人々はが織りなす暮らしや文化のゆかしさに。
 昭和15年「戸隠の絵本」を発刊する。

 戸隠の物語を 

 風を聞く、空を抱きしめる、雨を嗅ぐ、森と語らう、山を踏みしめる、雪と戯れる・・・。ありのままの自然とあそぶ楽しさに出会ってみませんか。歴史に彩られた山里の風土に触れてみませんか。あなたの新しい戸隠物語へ。 

 詳細は下記のHPをご覧ください
 
戸隠神社中社戸隠神社奥社森林植物園戸隠そば博物館鏡池



2006年5月5日(金)晴れ

 雲山峰(うんさんほう)に登る


【途中の案内板地図です】

 
久しぶりに昨日、ハイキングに出かけました。ゴールデンウイークはなるべく人ごみを避けて行くことができるのも、自由人になったからです。
 以前、山好きの友人から聞いていました紀泉アルプスの雲山峰に登ることにしました。これは和歌山県と大阪府の県境にある標高490.2mの山です。地図を見ながら楽しんでください。
 
 天王寺駅からJR阪和線快速で和泉砂川で乗り換え2つ目の山中渓(やまなかたに)駅で降ります。
 案内書を見ても、駅から登山口が分かりにくいのです。現地に着けば何とかなるだろうと思って出かけました。天王寺から山中渓(やまなかたに)駅まで約1時間です。快速は後3両が和歌山行きです。前は関空行きで途中で切り離されます。
 改札口では親切に教えてくれますし、案内地図もくれます。改札口を右折して約50m行きますと有料駐車場(500円)があります。そこを右折しますと、JRの踏み切り、その先に高速道路のガード下に出ます。そこから案内板がありますので、それにしたがって進めば、登山口に出ます。
 ここからは登りです。随所に案内板がありますので、銀の峰まで約1時間で到着します。この山はあまり開発がされておらず、道幅は50センチほどと狭いですが、自然の雰囲気が楽しめます。本には、都市近郊でこれほど自然を楽しめるハイキングコースはないと、書かれておりましたが、まったく同感です。

 駅をスタートして銀の峰、第一パロマ台へは10時30分に着きました。登りはこの行程だけで、あとは尾根伝いに多少のアップダウンを繰り返しながら雲山峰標高490.2mを目指します。頂上へ到着したのは12時30分でした。
 このコースがすばらしいのは、眼下に関空が見え、さらに進むと紀ノ川が見えるすばらしい眺望です。
   
【雲山峰へ向かう途中から見た景色です。山が深いですね】

 尾根伝いにブナ、ヤマモモ等木々に囲まれた落ち葉の絨毯の林道を歩きますと、風がささやくように心地よく吹いています。
 岸和田の住人でよく登っている初老の男性は「今日は春霞で今ひとつ良く見えませんが、雨の降ったあとの秋晴れの日には、関空、さらに淡路島までよく見えますよ」と、教えてくれました。ゴールデンウイークでも登山客は少なく、会った人の数は、50,60人程度です。道中、ほとんど会いませんでした。







【このような小道が続きます】


 いつも山に来て思います。
 1.植物は多種ですが、それぞれが所狭しと病気にもかからず生き生きと育っています。融合することもないのでしょう。ただ、植物の名前は覚えても、実物を探すのが難しいです。

 1、その点、野鳥とか蝶は動いていますので、一度覚えると、分かります。感心するのは、野鳥は木が林立、小枝も多い中をぶつからずに猛スピードで飛び回っていることです。目がいいのと、敏捷性にすぐれているのでしょうね。
 それにしても声のうつくしい鶯は自分を良く知っているのか、姿を人前に見せることはありません。反対に、メジロの声は美声とはいいがたいので、もっぱら美しい姿、愛くるしい目を見せてくれ、それぞれが分を知っている不思議さを覚えます。
 1、庭に熊本から持ち帰った「ジャーマン アイリス」が見事に咲きました。これを見ておりますと、順番に蕾から開花しているように思えます。花も自分の姿を見てほしいかのように考えて開花しているのでしょう。







  
【熊本から持ち帰ったジャーマン・アイリスです】



 現役の頃はゆっくり、自然を観察する時間もありませんでしたが、いま、楽しめる心のゆとりができました。
 雲山峰ではモチツツジとヤマツツジの自然の色がなんとも言えないほど、輝いて見えました。
 

【モチツツジが咲誇っていました】
















  
【眼下に紀ノ川が見えます】

帰りは六十谷(むそた)駅に出ましたが、これは距離が相当、あります。紀伊駅に出ることをおすすめします。六十谷(むそた)駅コースでも井関橋回りならいいのかも知れません。私は四ツ池回りを行ったのですが、登山道を出てから、駅までの道順が分かりにくいのと、徒歩で20分かかります。駅に到着したのは午後3時30分でした。6時間の行程で、歩いた時間は約5時間です。さすがに足が棒になりました。

 時間のゆとりと言えば、知人の誘いで「ニューギニア」に出かける計画にも着手します。親父の残した資料を整理してその日が来るのを待ちます。











2006年5月1日(月)

 NPOWS西日本事務所移転

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 大阪NPOプラザ(大阪市福島区)で契約の3年間お世話になった「NPO法人WS西日本」の事務所を1日、北区に移転しました。これから4年目の活動に入ります。私は主に毎週、有料メルマガを発行、会員に配信しています。内容は執筆情報です。すでに140号以上を発行しています。

●写真の本は今春、上梓したものです。会社を退職後、最初の単行本です。本屋で立ち読みして感想を聞かし
  てください。

















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